たとえばなし  

皆さんは、お子さんをどのように育てたいと思いますか?


叱って伸ばす
褒めて伸ばす
自主性に任せる


考え方は色々だと思います。
自分は、この中なら褒めて伸ばすになると思います。


…それ以前に子どもがいないとか、もっとそれ以前に独身だとかはこの際置いておいて。


昨日、夢を見ました。
保護者との初めての2者面談。
自分が入社して半年後が舞台の夢です。


自分はまだ、大学を出たての22歳。
家庭によっては、自分より年上の子どもを持つ保護者もいるのです。

当然、保護者は自分のような若造が担任では不安極まりないなのでしょう。

色々と注文が絶えません。
「子どもが『学校でこんな嫌な事があった』と言っている」と、尾ひれ背びれをつけて自分に襲い掛かってきます。


頭では分かっています。
自分だって、もし子どもの担任が20代前半で社会経験も浅い人間だとしたら、不安一杯でしょう。
でも、こちらも仕事です。
適当に接しているつもりもありません。
人によっては、保護者よりもその子を理解していると自負できる生徒だっています。


そのせいか、お互いがお互いを信用できずにスタートします。
保護者は、一回りも若い担任を様子見て。
担任は、担任の中にあるわが子の順位を少しでも上げようと頑張る保護者を牽制して。


ここで、最初の話に戻ります。
「どのように子どもを育てたいか」ですね。


例えば自分は「褒めたら自分から先に進もうとしてくれる子なんだよな〜」と思っている生徒がいたとします。
でも、保護者は「うちの子の面倒は私が見る」と、過保護気味だったりします。


例えば自分は「この子は時間がかかっても話を聞いて背中を押してあげたらすぐ成長しそうなんだよな〜」と思っている生徒がいたとします。
でも、保護者は「子どもがやりたいようにすれば良い」と、放任主義だったりします。


もちろん、保護者と意見が合う事もたくさんあります。
ただ、1ヶ月も前から「この子はもう少し背中を押してあげないと…」「この子は少し叱ってでも厳しい事を言わないと…」と考えて言う事を準備していても、なかなか伝わらない事もたくさんあります。


もちろん、自分が思っている事が全て正しいとは思いません。
保護者の方が自分よりずっと判っていることも少なくありません。

生徒も人間・保護者も人間・担任も人間です。
3人とも意見が合ったら奇跡なくらいです。


意見は合わなくて当然。
大切なのは「私はお子さんの事をしっかり見ていますよ」という意思を伝えられるかだと思います。
それが伝われば、大切な時期に保護者とも話が通じてきますから。


その為には、どれだけ「ちゃんと見てますよ〜」とアピールできるか。

その為には、どれだけ 日頃の生徒の様子を具体的に話せるか。

その為には、どれだけ 生徒の様子を記録に取っているか。
(生徒は嫌がりますけれど)

その為には、全員の生徒を「今日はこういう感じだったな」と週に2回は把握できるよう、自分から生徒に近づけるか。
(友達にならずに近づくのは難しいですが)


学年にもよりますが、
もし1〜2年生を受け持っているのなら、どうぞ頑張って生徒の観察日記を付けてください。

もし3年生を受け持っているのなら、とにかくデータ攻めしかありません(^^;


と、院を出て教員になった旧友へメッセージ。
結構有名な大学付属の私立校だそうで。
色々苦労も絶えないそうなので、今度会ったら愚痴でも聞こうかな〜と思いまして。
その時に言えそうな事を、今からチェックです。

まるで、自分がその友人の担任のようになってますが。


それに、
当の本人は、もう教員ではないのですけれど。